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TRANSITとの出会い
数年前、海外旅行にまったく興味を持っていなかった僕が、ヴィレッジヴァンガードの雑誌コーナーで出会ったのがTRANSIT。

そこで手に取り、パラパラっとページをめくったのが、TRANSITとの最初の出会い。
写真に興味を持ち始めていたその頃の僕は、TRANSITに掲載されている写真に夢中になり、そして、海外旅行、旅に興味を持つきっかけにもなりました。
今回はそのTRANSITの魅力について書いていきます。
TRANSITの魅力その①:心惹かれるたくさんの写真
写真に興味を持ち始めていた僕がTRANSITに惹かれた、その理由の一つが豊富な魅力的な写真です。


写真を見るだけでも楽しい、ワクワクするという雑誌です。
普通の海外紹介雑誌と異なり、観光名所や綺麗なホテルや景色ではなく、現地の人や日常風景の写真なので、現地の雰囲気、魅力がダイレクトに伝わってくる写真ばかりです。
この雑誌1冊に使われている写真だけで300枚以上はあるのではないかというぐらい、写真の多い雑誌です。
また、写真だけでなく、その国、地域のことを紹介するためのイラストも豊富に使われています。
TRANSITの魅力その②:豊富なコラム
TRANSITはただ、その国、地域を写真で紹介するだけでなく、たくさんのコラムが詰め込まれています。
2018年9月14日に発売の『TRANSIT NEWYORKには夢がある!』にもたくさんのコラムがあります。

・『お金と権力で動いた!ニューヨーク・ヒストリー』

・『NYに動物に会いに行こう』

・『不動産王から大統領へ アメリカが見てきたトランプ』

・『憧れから不信へ!?アメリカ資本主義の半世紀』
などなど。
歴史や文化、食生活、宗教などの様々な視点からその国、地域を見ることができ、知的好奇心をくすぐられる雑誌となっています。
この雑誌を作り上げるまでにどれほどの情報収拾が必要なのか?と驚愕するほどです。
上のサンプルにもあるように、目に飛び込んでくるおしゃれなイラストやグラフを使用しているため、難しい歴史なども楽しんで学ぶことができます。
上のコラム以外にもたくさんのコラムがあります。
【特集記事】
・ニューヨーカーの肖像
・食都ニューヨーク 生まれるものと消えゆくものの間で
・誇り高きアウトサイダーたち
・システムと横断 -リアルの在り処-
・NYを生きる女たち
・マンハッタンから北に向かえば【特集企画】
・資本主義が生んだものアメリカの資本主義とは 世界恐慌/都市計画/財閥
マフィア/ブロードウェイ/スポーツ/ウッドストック
アート/ヒップホップ/リーマンショック/メディア
ドナルド・トランプ/未来
・STORIES ABOUT NEW YORK野村訓市/都甲幸治/山崎まどか/松田青子/井出幸亮/真魚八重子/舩橋 淳
・NYネイチャーガイド
・公園/動物/自転車/島々/アップステート※TRANSIT HPより引用
TRANSITの魅力その③:様々な国、地域をカバー
現在41号まで発行されており、様々な国や地域が特集されています。
もともとTRANSITの1号が発行されるまでTRANSITの前身である、NEUTRALという本が発行されていました。
NEUTRALも含めると、60冊以上発行されています。
TRANSITには、オーロラを見られる地域の特集本や、チベット地域についての特集本、また、イスラム地域についての特集本もあります。
また、タイやインド、ヨーロッパ各国の特集本ももちろんあります。
しかし、TRANSITのバックナンバーは増刷をしないようで、そのため、バックナンバーによっては販売価格よりも高く売られているものも…。
TRANSITの魅力その④:電子書籍化
TRANSITがついに電子書籍化したようです。

つい最近まで、TRANSITは電子書籍で読むことができませんでした。ところが、ついにTRANSITの38号ベトナム編から電子書籍化に対応したようです。
これで世界一周中もTRANSITが読むことができます。
実は以前からAmazonのkindleリクエストボタンからkindle化の希望を送信していました。ようやく、電子化書籍化となり、とても嬉しいです。
TRANSITの魅力その⑤:元編集長 加藤直徳氏
TRANSITは34号より編集長が代わり、加藤直徳さんから林紗代香さんになったようです。
NEUTRALとTRANSITを立ち上げた元編集長の加藤直徳さんについて調べました。
1975年東京生まれ。編集者。白夜書房入社後、2001年にインテリア雑誌「ROOM+」、2004年には『TRANSIT』の前身となるトラベルカルチャー誌「NEUTRAL」編集長として創刊。読者を圧倒する写真と濃密なコンテンツは旅をテーマにした数あるメディアの追随を許さず、発刊から10年を超えた今でもファンからの高い支持を集める。
加藤直徳- 自由大学 ピープルより引用
DMM英会話Blog(旅も英語も仕事も、壮大なコメディのつもりで臨むといい。『TRANSIT』編集長・加藤直徳氏の “世界” との向き合い方)
上記2つのリンクにインタビュー記事が掲載されています。
そして、TRANSITの編集長をやめた今、2018年8月に『ATLANTIS』という雑誌を発行しています。
日常に潜む普遍的な問いを探究する雑誌ATLANTIS。創刊号として、境界とは何か?を徹底的に追究した特集「境界 THE BORDER」を刊行します。エリトリアの特集から始まり、Chapter1からChapter6まで「境界」にフォーカスしたジャーナル誌。今の時代にあえて紙で出す意味を自照しながら発進します。
ATLANTIS – Amazon商品紹介ページより引用
ATLAMTISについて加藤直徳氏Twitterより。
世界が変わるのか自分が変わるのか。扱うのものにたいして自分が純粋であるかを問いながら作った。気持ちがのれば天国だし、逆なら出口のないトンネルのようだった。答えは見つかっていないけれど、一つだけ言えるのは、これは自分がいままで作りたいものであり、これからも作りたいものだということ。 pic.twitter.com/6SRIzXZY0X
— NAONORI_KATOH (@atlantis_kato) 2018年7月19日
そして、最近本屋で見つけた『魅惑のバンコク』。
とてもいい雑誌だなと思っていたら、加藤直徳氏編集でした。
最後に
書店によっては取り扱いのない、TRANSIT。
読んだことのない方には是非一度、読んでいただきたい雑誌です。きっと魅了されると思います。というか、旅好きにこの本を好きにならない人はいないと思います。
ここまでゴリゴリにオススメしてきましたが、今まで出会った雑誌の中で最も好きな雑誌と言い切れるほどのオススメです。
3ヶ月に1度の発行のTRANSIT。次の発行が楽しみで毎回ワクワクしています。そして、定期購読もしています。
TRANSITは34号より編集長が代わり、林紗代香さんになったようですが、今後も変わらない、魅力あふれるTRANSITを作ってほしいと思います。
※本文中の写真は、TRANSIT HP より引用しています。