大阪港から新鑑真号に乗り、上海、南京、合肥を経て西安に到着しました。

西安に到着
寝台バスに乗り、西安に朝早くに到着。
西安市は中華人民共和国陝西省の省都であり、古くは中国古代の諸王朝の都となった長安である。国家歴史文化名城に指定され、世界各国からの観光客も多い。経済的重要性から大幅な自主権をもつ副省級市にも指定されている。

予約していた宿に行くためにバスに乗りました。
日本でいう京都のような、歴史のある街である西安は、街全体が城壁で囲われていて、道は碁盤上でとてもわかりやすいです。
ローカル線のバスに乗るのも、この碁盤上の構造のおかげでわかりやすく、基本的に直線で進むバスが多いので、行きたい方向に乗れば良いだけ。
逆に城壁の外側は大きい道路で囲まれていて、道路を横切るだけでも一苦労です。
中国の歴史はわからないですが、中国人にとっても西安の街は行きたい観光地なようで、旅行客と思われる中国人で、城壁付近が混雑していました。
城壁付近の建物は古い町並みをそのまま残していたり、綺麗な城のような造りだったり。


城壁に登る

城壁には登ることができます。

入場料は54元(=860円)。
レンガで作られた階段を登ると城壁の上。

幅は10メートルくらいです。
新春祝いもしくは、〇〇周年祝いなのか、城壁の上にはたくさんのキャラクターがいました。

それぞれのキャラクターごとに会社名が書いており、協賛されているようです。
歴史ある城壁に怪しいキャラクター。違和感が満載です。
城壁にはマクドナルドや屋台があり、また自転車貸し出しサービスもあります。自転車に乗って城壁一周ができるサービス。
西安城壁は全長14kmあるらしく、確かに自転車じゃないと一周は厳しそうです。
この西安城壁は夜になると、また違った雰囲気に変わります。
イルミネーションが灯り、城壁が輝き出します。

キャラクターも輝き出します。


城壁の周りは雰囲気が落ち着いていて、バーや毛筆を売ってる店がありました。


鐘楼付近を散策
西安の中心部には鐘楼という、司令塔として使われた建物があります。

夜になると輝き出し、とても綺麗になります。
このあたりを西に少し進むと、細い道ですが賑わっているところに着きました。

日本のお祭りのように、屋台がたくさん集まり、みんながそれらを食べ歩きしています。
変わったアイスや羊の肉を食べたり、なんだかよくわからないものを試食をさせてもらったりと楽しめました。


この日はこの通りも含め、6時間以上散歩をしました。少しずつ西安の街が身体に馴染んで来たような気がして、嬉しい日でした。











風邪が治らない
新鑑真号に乗っている頃から違和感のある、喉の痒みが酷くなり、くしゃみ、鼻水、咳と風邪の症状が治まりません。
ネットで風邪の治し方を検索するも、最低1週間はかかるということを改めて知り、中国にいる間、ずっと風邪じゃないか、と絶望。
西安での1日はずっと宿で寝る日を作りました。まるで沈没してるような気分です。
でも、同じく宿で引きこもりの中国人と話したり、宿のビリヤードをしたりと、意外と良い1日となりました。
そして、日本から持ってきた唯一の本、沢木耕太郎さんの「凍」を読み終えてしまいました。なので宿に置いて行くことに。この宿を訪れた日本人が見つけ、読むのかなと思うとわくわくします。
西安では4日間過ごしました。
風邪は完治しないけれど、ビザなし滞在可能な 日数も残り少なくなってきています。西安の郊外には兵馬俑の博物館があるようですが、たぶん理解ができないだろうと思い、行くのはやめました。



ですので次は成都に向かうことにします。

西安でおすすめの宿
西安で4日間過ごした宿はシーアンアンシェントシティユースホステルです。 この宿、とても良い宿でした!

西安の街の中心部にあり、地下鉄まで徒歩一分。 そして、スタッフが英語を話すので、意思疎通ができます。
自分が泊まったのはドミトリーで一泊650円ほど。 個室ならダブルベッドで3倍くらいの値段です。

シャワーの水圧が若干弱いのですが、安宿はどこもそんな感じなので気にならない人には問題ありません。
あとはフロントの雰囲気がたまりません。


ここで沢木耕太郎さんの本をだらだら読んだり、ネットをポチポチしたりと快適でした。
あいにく日本人は0でした。というかほぼ中国人です。
Expediaというアプリで検索すると見つけることができると思いますので是非西安に行かれる方はご検討してみてください。
香港の街の匂いが私の皮膚に沁みつき、街の空気に私の体熱が溶けていく。街頭で華字新聞を買い、小脇に抱えて歩いていると、香港のオジサンやオバサンに呼び止められて、道を訊かれるようになった。黙っているかぎり、誰も私のことを異国人とは見なさなくなる。異国にありながら、異国の人から特別の関心を示されない。こちらは好奇の眼で眺めているが、向こうからは少しも見られない。それは、自分が一種の透明人間になっていくような快感があった。
– 沢木耕太郎「深夜特急」より