世界一周延期と住所不定無職

2018年12月15日に退職し、千葉のアパートを出発し、10日間の東京の姉貴夫婦の家で居候したのち、年末に実家に移動。

その後、実家で年越しをして1月15日に出発予定だったのですが、予定変更となり、世界一周旅行のスタートを延期しました。

世界一周旅行を延期しました

お正月に家族と楽しい生活を送っていたら、時間があっという間に過ぎ、当初行う予定だった実家の片付け作業をしたかったことや、なんだかもうちょっと実家に居たかったことが理由で延期することにしました。

しかし、ここで問題が…。
実は僕がはじめの国、中国に陸路でこだわって行くためには、新鑑真号という、神戸・大阪から上海行きの船に乗らなければなりません。

この新鑑真号が出航するのは1週間に1度のみ。

ならば1週間後の1月22日にしよう!とのことで考えましたが、その日は家族の用事のため神戸港まで車で行けないことに…。

それならば、その翌週の1月29日に!と思ったら船が出港していない!!2月12日まで定期検査のため休航とのこと。

新鑑真号1月の出航予定表
新鑑真号2月の出航予定表

どうしても船で行きたかった

ならば飛行機で行けばいいじゃないかと思うかもしれませんが、どうしても船で行きたい。

なぜならこの写真。

新鑑真号の外見写真 – 新鑑真号HP

僕は人生において大型船というものに乗ったことがありません。ましてや船の上で2泊するという未知なる経験をしたことがありません。

なんと言えばいいのでしょうか。なんだかこの未知の経験に対して、ものすごくワクワクが止まりません。もしかしたら、船に酔ってゲロが止まらなくなるかもしれませんが。

あとは陸路にこだわりたい、という変な気持ち。船が3日後に上海に着いたときに感じる、その気持ちはどんなものだろうか、というワクワク感。

飛行機で行ってしまえば、上海なんて3時間くらいで着いちゃいそうですが、4年前にインドからネパールへ陸路国境越えをしたときの達成感を思い出すと、陸路にこだわりたいわけなのです。

更なる障壁

世界一周はじめの国、中国のことをネットで調べていたらある事実を発見しました。

旧正月です。

旧正月 – Arachina中国旅行

春節とは中国のお正月で伝統ある祝い事であり、中国だけではなく、全世界の華人にとって最も大切な伝統的な祝日です。春節は国民の祝日で多くの人は一週間の連休になります。

2019年は2月4日(大晦日)の月曜から2月10日日曜までの7連休です。

この時期は人々が大移動するかのようです。一年で最も混雑する時期で列車やバスはぎゅうぎゅう詰めです。
飛行機のチケットは入手困難です。チケットを手に入れ、故郷へ帰り家族と共に春節を迎えるため数倍もする値段のチケットをダフ屋から購入したり、購入するために3日間も並んだり、満席の電車や、きちんと座る場所すらない乗客オーバーの12時間も揺られるバスのチケットを得るために20時間以上も立ってチケットを購入します。

大混雑の様子 – 2016 The Sankei Shimbun & SANKEI DIGITAL

これを見て衝撃を受けました。行きたくないと…。

学生時代に朝の電車での混雑を避けるための1限の授業を受けず、2限から行くという、賢い学生だった僕はこのような写真だけで身震いがするわけです。

真面目な話、旧正月に巻き込まれた場合、中国国内から移動ができず、ビザなしで観光可能な15日間を過ぎてしまうと、中国から強制退国となってしまう可能性があります。さらに、ビザの延長などを行う機関が休業している可能性も考えられます。

そして、旧正月は中国だけではありません。ベトナムにも旧正月があり、2019年は2月12日まで休日となります。

この期間は各ホテルの料金が高くなったり、店や公的機関が休業となったりと旅行者にとってメリットはありません。

つまるところ、延期します

結局どうするの、ということで2月12日の神戸発に延期します。と思いきや、2月12日は父親の仕事の都合でもしかしたらその翌週の2月19日に延期するかもしれないという状況です。

仕事もせずに実家で1ヶ月以上食っちゃ寝生活をするという罪悪感で、精神的に追い詰められ、それが原因で3kg(パーセンテージ換算で5%)太るということに。これ以上太らないために両親に確認しました。

「こんな何もせずに食っちゃ寝生活しててもいいの?邪魔にならないの?」

「別にええやろ!4年も働いてきたことやし、少しぐらい休めや!」と勤続年数約40年の約60歳の親父は仕事に行きました。

罪悪感に苛まれ、朝ごはんを食べて布団で昼まで休みました。あと5kgは太ってしまいそうです。

自立した住所不定無職を目指して

このままでは、実家に寄生するアカン人や!とのことで僕なりにできることを考えることにしました。

アレクサの活用

実は病院に入院しているおばあちゃんがおり、身体が不自由なため、自分でラジオをつけたりテレビを見たりすることができません。

そこで実家にある、アマゾンのスマートスピーカーであるAmazonEcho(アレクサ)を見つけ、これを利用してどうにかできないかと家族会議。

その結果、実現可能なことが判明。

AmazonEchoを使うためにはWi-fiに繋ぐ必要があります。そのため、DMMモバイルで格安SIMのプランを申し込み、中古のWi-fiルーターをメルカリで購入。そして、実家で購入済みだった、AmazonEchoと家電を繋ぐための家電リモコンである「RS-WFIREX3」を準備。

病院に乗り込み、自分のスマホにダウンロードしたアレクサアプリを使用し、設定完了。

おばあちゃんが「アレクサ、テレビつけて」って言うだけでテレビがテレビが付くという環境。身体が動かなくても色々とできることが広がります。

AmazonEchoなんて、面白半分に購入され、少し使ったあと使われなくなり、「アレクサ、とても寂しい…」とアレクサが自分から話しかけてくる、
そんな機械だと思っていましたが、そんな考えが覆されました。

うまく利用すれば色んな可能性がある機械だなあ…と。病院の人によると、一部の病院でスマートスピーカーが利用され始めているとのこと。

アレクサがこちらの意図を理解してくれないときがまだまだあり、実用的ではなく発展途上だと思います。でも、これからの医療現場、介護現場でスマートスピーカーが当たり前になる時代が来るかもしれません。

パークゴルフ熟練者を目指して

休みの日に家族でパークゴルフに。ゴルフほど敷居が高くなく、数百円〜数千円で楽しむことができ、運動にもなる健康的な、両親が最近はじめた趣味、パークゴルフをぼくもはじめました。

はじめは全然勝てませんでしたが、世話好きの知らないおっちゃんからフォームの指導を受けることで、10回に1回ぐらいは勝てるようになりました。

実家の近くの吉野川にパークゴルフ場があるため、もう4回も行きました。

結構面白く、2時間やるだけで1万歩くらい歩きましたので、年配の方の健康に非常にいいなと思います。

旅から帰ってきても続けたいスポーツとなりました。

淡路島や徳島、香川県への観光

日本最古の神社と言われている淡路島にある伊弉諾(いざなみ)神宮へ行きました。

また、香川県にある満濃池公園にイルミネーションを見に行ったり、

徳島動物園に行ったり。

色々と充実した無職生活を送っています。

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