世界放浪のための資金を貯金し、仕事を退職し、晴れて無職になりました。
それから旅開始の前に、たくさんの昔の友達と会いました。
今回はその際に、とある旧友に疑わしい、世界共通通貨銀行へのオーナー投資やFX自動売買ツールへの投資を持ちかけられた話です。
目次
無知な20代やお金持ってる世界一周旅行者は狙い目
多くの世界一周旅行者は、貯金してお金を持ってる、もしくはお金が欲しい、人々であります。むしろ、お金を欲しくない人はいないです。
僕と同じような、世界一周を目指してる学生や社会人は旅のためのお金がとても欲しいわけです。

なかなか貯まらない貯金、溜まった旅の資金の一部を投資で活用してみたくなる気持ち。
そこが、怪しい投資話の業者によるアタックチャンスです。
TwitterやInstagramなどのSNSから、又は、僕のような旧友から、

と、羨ましい話をしてくるわけです。

という、またまた夢のような話をしてくるわけです。
純粋に旅をしたい!と思っている世界一周旅行を目指している方に、このような話術や演出を駆使した怪しい投資話に手を出し、騙されることだけにはなってほしくありません。
ここから、僕が持ちかけられた怪しい投資話について書いていきます。
旧友A君と数年ぶりに会う
学生の頃の旧友A君と数年ぶりに会いました。
お互い仲良かったのですが、卒業と同時に少しずつ連絡をとらなくなり、今回は僕の旅行前に会おうということで久しぶりに会うことに。
それから一緒に飲みに行き、酒を呑みながら昔話や近況を話しました。
ここから旧友A君の話。
A君から彼女と別れ、趣味にお金を使い、お金がないから情報商材のアフィリエイト副業を始めた。
しかし、それが上手くいかず、その情報商材のアフィリエイトで知り合ったBさん、Cさんと仲良くなり、3人で協力して、FXのプロのトレードをコピーした、自動売買ツールを販売している。自動販売ツールで使用されたFXの手数料が収入となるため、損することはない。
そして、Cさん経由で知り合った、大金持ちHさんが世界共通暗号通貨のオンライン銀行を立ち上げるために、共同出資者を集っている。
全ての株やFX、暗号通貨がこの世界共通の仕組みに組み込まれ、このオンライン銀行への投資一口20万円を購入しておけば、将来的にどんなに化けるか分からない。
その銀行が100%成功できるとは言えないが、来年の春に上場することは決まっており、上場が確定すればそこから一気に知名度が広がり、その一口を100万円、1千万円で買いたい人が出てくるかもしれない。
年末締め切りで公募前購入が終了してしまうから早く買ったほうがいい。

怪しさを感じながらもA君の熱意に圧倒しました。
それからA君の今月の月収が100万円、プラチナカードの支払い予定金額数十万円を見せてもらいました。
酒が入っていたこともあり、昔から仲良くしていたA君がそのようなお金持ちの仲間入りになっているのを聞いて、まさか友達だから自分を騙さないだろうと、具体的に話を聞くことにしました。
しかし、具体的な話は信憑性なし。その内容の書類があるわけでもなく、抽象的な内容でした。
よくできているその銀行についてのホームページや2段階認証はありましたが、肝心の運営会社の情報や連絡先、住所が掲載されていません。
早く家に帰りたい、だるい、めんどくさいと思いながらも旧友との関係のため、受け流しでその日を終えましたが、友達の家で2泊する予定でしたので3日間一緒でした。
とりあえず、2泊3日の滞在中に気まずくならないようにし、それから連絡をとるのはやめようと思いました。
投資家BさんCさん、金持ち投資家Hさんと会う
次の日A君が同じ投資家のBさんCさん、金持ち投資家のHさんに会う予定があると言い出しました。

一体どんな人物なのか興味がわき、会うことにしました。
それからはめんどくさい状況に。
いかにしてA君が努力したか、チャンスを掴んだか、Hさんがどんな素晴らしい人であるのか、それをずっと聞かされました。苦痛でした。

このような、怪しい投資家やアフィリエイターが言いそうな、意識の高い説教を受けました。
実際にそのオンライン銀行について調べてみた
そんな可能性を秘めたオンライン銀行なら実際に情報がどこかに上がっているはずだと思い、調べまくりました。
その投資を紹介しているアフィリエイトブログばかりです。紹介すると、その分の報酬が自分の手元に入るようです。A君はそれを駆使して、数十万円を稼いだわけです。
話によると昔からの友人数名や趣味仲間、同僚、母親などからお金を集め、一口で20万円、全部で大体400万くらいは集めているのではないかと思います。
そこから約3割が紹介料としてA君に支払われ、Hさんにお金が渡され、Hさんがまとめてイーサリアム暗号通貨でその銀行の権利を買うとのこと。
その後、その銀行の権利を持っていることがホームページのマイページに反映され、権利所得者となれるわけです。
さらに調べた
その会社がペーパーカンパニーである可能性が強いということを調査している記事を発見しました。
その調査までの理論は筋が通っており、納得できるものです。
しかし、Googleの検索にて削除されてしまっているようで、簡単には検索できませんでした。
恐らく都合の悪い記事は、Googleに削除申請され、消されているのではないかと思います。
あらゆる情報を確かめろ
「あらゆる情報を確かめろ」
これは僕が社会人のときに上司から教えられていたことです。
僕が会社で扱っていた商品は換金性の高いもので、騙してこようとする業者がたくさんいます。
そこで取引を開始する予定の会社が怪しくないか確認するために、その会社に実際に訪れたり、帝国データバンクで調べたり、主要取引先を確認したりなどを調べます。
大概の会社は、Googleマップの写真での確認や実際に訪れること、明らかな簡易なホームページで偽りの会社であることが確認できます。
今回のこの銀行投資の元締めもフィリピンやイギリスに会社があり、調べることによりペーパーカンパニーである可能性がとても高いと判断しました。
友達に少しずつ話してみる
友達にその投資話は怪しいのではないかと話してみましたが、聞く耳を持ちません。
心の底から金持ち投資家Hさんを信用しているようです。
恐らくA君はみんなを騙そうとしているわけではなく、A君自身が騙されているのではないかと考えられます。
騙されていることに気がつかず、みんなに進めている、という状況です。
もしかしたら組織図のなかでA君は上位にいるのかもしれません。そうすると騙す側なのでお金もたくさんもらえます。しかしその場合、A君が取ってきたお客さんは騙されている側かもしれません。
もし、ネズミ講のような詐欺だった場合、A君はみんなを、そして親までも騙した人ということで、非難を受けてしまいます。
誘われた側として怒りというよりも哀しくなりました。
ただし、この話が真実だった場合、A君はお金持ちになることができます。A君には先見の明があった、ということになります。
ビットコインも昔はよくわからないものでしたが、10倍以上に膨れ上がりました。
それによってお金を得ることができた方も多いと思います。
A君が騙されていないと良いのですが。
自分が何のためにお金を貯めていたのか考えてほしい
もし、そのような誘惑があったとき、自分が何のためにお金を貯めているのか、いたのか考えてほしいです。
目先の欲のため、自分の本当にしたいことを、夢を、諦めなければならない状況になってしまうかもしれません。
旅をする方なら、アポなしでその海外の投資会社の住所を訪れ、その会社が実在するものか確認する、というくらいの気構えが必要です。
そして実際に目で見て確認してから、投資をするのでも良いのではないでしょうか。
そのような会社は存在しない、そもそも住所がない場合が多いと思います。
ペーパーカンパニーの場合、レンタルでオフィスだけ借り、外見だけで、すぐ逃げ出せるように中はもぬけの殻の場合が多いです。
そして、お金を渡してしまう前にもう一度、似たような例の詐欺はないかどうかをインターネットで調べてください。
詐欺の手口として、別の詐欺を非難してから、自分の詐欺へ案内することもあります。詐欺を非難しているから信頼できる人というわけではありません。
A君との付き合いを考え直す
A君は昔からの友達ですが、今後は付き合いを考えます。
共通の友達がいるのですが、その友達がこの銀行投資の話を断ったらしく、その共通の友達のことをチキンの向上心のないクズだと非難していました。
恐らく僕もそのようにA君に非難されてしまうでしょう。
その投資が間違っているのではないかと、A君に指摘することも難しい状況です。
なので今後の友達付き合いを辞めることにします。
詐欺であるかどうかの確認事項
詐欺である可能性が高いこと
・芸能人の〇〇が購入しているから安心。
・全国で開かれている講演会、セミナー勧誘
・紹介コードを入力する必要がある。
・本社が海外にある。→マレーシアはペーパーカンパニーを簡単に作ることができ、日本人は確認しにいくことが難しい。
・会社のページが薄い。漠然としている。
確かめるべきこと
・海外拠点の会社の住所を検索し、住所と会社名があっているか確認
・国税庁の法人番号サイトにて会社名や電話番号を確認
・ホームページのwhois情報で運営元を調べ、その情報に載っている電話番号や代表者を調べる。電話番号と代表者が一致しない場合がある。海外の会社なのに日本で登録されているなどの怪しい点を調べる。
・怪しい投資話を検証しているサイトもあり、そこに載っていないか。
まともな会社なら代表者、電話番号、住所が記載しており、それらの情報を検算のように住所を調べる、電話番号を調べると一致するはずです。
例え調べた時に出てきたサイトが英語だったとしても、英語の勉強だと思って、じっくり読み込みこんでください。十分に確認するべきです。
最後に
ビットコインを代表する暗号通貨のブームが来て、まだまだ情報が少ない中で、暗号通貨の詐欺が都会を中心に、若者を中心に広がっているようです。
ビットコインが一時的に100倍になったことで、同じように億り人を夢見る方も少なくありません。
最近ではTwitter、Instagramで共通趣味を演じ、ダイレクトメッセージで連絡してくるケースもあります。
怪しいと思ったら無視で良いと思います。
僕は今年の秋から本格的にブログを始めましたが、TwitterやInstagramを通した投資の話を10件ほど受けています。
はじめは旅の話題から話しかけてきたあと、次第に旅しながら稼ぎませんかビジネスの話をしてきます。全て怪しいものでしたので無視しました。
旅行お好きなんですねー!どうゆう旅行をするんですかー?という世間話をしたのち、このように勧誘が届きます。

このように、この記事を見ている方にもSNSでそれらのビジネスやら投資やらの話を聞くことは多々あります。僕のように親しかった友人から話を受けることもあります。
実際にはツイッターで旅をしながら旅先の国の記事を書く、という仕事で騙されてお金を失った方も数名見かけました。
そのようなことにならないためにも自分で努力して貯めたお金を安易に渡さずにじっくりと考えて、正しい判断してください。