上海から西安まで移動の日々

新鑑真号で中国の上海に到着後、南京、合肥を経て、3日かけて西安に向かう、移動の日々でした。

上海に到着

重い荷物を持って、上海に船で到着しました。

上海市 – Wikipedia

上海市は、中華人民共和国の直轄市である。

有数の世界都市であり、同国の商業・金融・工業・交通などの中心地、香港・北京と並ぶ中国最大の都市の一つである。アメリカのシンクタンクが2017年に発表した総合的な世界都市ランキングにおいて、世界9位と評価された。

2012年6月時点の常住人口は2,400万人を超え、市内総生産は2兆3,560億元(約45兆円)である。中華人民共和国国務院により国家中心都市の一つに指定されている。

上海駅

船で仲良くなった中国人に教えてもらいながらCHINAmobileのSIMカードを契約。VPNと合わせて使い、Googleなどのサービスが使えるようになって一安心でした。

ノービザで滞在可能な14日間を意識して、とにかく西へ向かうことにし、バス乗り場で南京に向かうチケットを取ることにしました。 チケット価格は2000円ほどです。

上海のバスステーション

チケットをとるにも中国語のみの会話となり、通じませんでした。なんとか筆談でチケットを取れました。

バス乗車待機場

バスはシートが硬いですが、意外と快適でした。

中国のサービスエリア
SA内の軽食売り場
焼きそばやフランクフルト
よくわからない食べ物も

南京到着

夜の8時に南京に到着しました。

南京市 – Wikipedia 南京市は、中華人民共和国の副省級市で、江蘇省の省都。古くから長江流域・華南の中心地で、かつては三国・呉、東晋、南朝の宋・斉・梁・陳、十国の南唐や明といった王朝や南京国民政府の首都であった。中国四大古都の一つ14世紀から15世紀にかけて、世界最大の都市であった

宿の予約をしていないため、さっそく宿を探して歩き回りました。昔したインドネパール旅行のように街についてから宿を探し回れば良いと思っていました。

地下鉄のチケット購入機
地下街の店
わかりやすい案内

船で中国人に教えてもらった中国人の宿泊アプリを使い、安い30元の宿に向かうことにしましたが、なかなか見つかりませんでした。雨の中を17kgの荷物を抱え、歩き回ました。

どうやら大きいマンションの17階の一室にある宿のようで1時間ほど歩き回り、ようやく見つけました。違法ではないのかと思う入口と内装でした。

マンションの17階にある一室
匂いのきつい部屋
シャワーはため湯を桶で

後に調べましたが、中国では政府に許可された宿とされていない宿があるようです。おそらくこれは許可されていない宿だと思われます。

もうすでに時刻は夜の9時。 仕方なくこの汚い宿30元(=490円)に泊まることにしました。

次の日の午前中は、汚い宿で疲れが取れず、重たい荷物を抱えたまま、南京を観光。

南京では特に気に入ったところは見つからず、南京を出て、地図で見つけた西にある街、合肥に向かうことにしました。

新鑑真号に乗ったときにうつされた風邪が次第に辛くなってきて、観光よりもとにかく身体を休めたくなっていました。そして、南京の昨日の宿に嫌気をさし、違う街に行きたかったという気持ちもありました。

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合肥へ

合肥へは、バスで2時間ほど。 価格は1000円です。

合肥市 – Wikipedia

合肥市は、中華人民共和国安徽省に位置する地級市。安徽省の省人民政府が置かれる省都で、地域の政治・経済・文化の中心である。合肥の日本語読みについては、「ごうひ」が一般的であるが、三国志関連では「がっぴ」と読まれる傾向にある。

1時間ほど歩き回り、何件か交渉しましたが、外国人は泊まれないとのこと。

合肥に夜7時に到着するも、宿が見つかりませんでした。意地をはらず、エクスペディアのようなホテル検索アプリで見つければよかったと後悔しました。

夜の合肥

おばちゃんにホテルあるよと案内されましたが、ボロボロの民家の一室。それでもってボッタクリ価格。

なんだか疲れ果てて、3000円ほどのダブルベッドの綺麗なホテルに泊まることにしました。

タブルベットで綺麗な部屋
洗濯をするも乾かず

西安に向かう

そして、朝起きると喉が痛みました。やはり、船で一緒になった中国人にうつされたようでした。

でも、この高いホテルに2泊はできないと、ホテルを出ることにしました。

ホテルを出るも、何もやる気が起きませんでした。風邪で身体がとても重く感じました。

とにかく西安に向かってバスで移動しながらバスの中で一泊しよう、とチケットを早めに取り、チケット売り場の隅でじっと身体を休めることにしました。

中国が好きになれませんでした。そして、うまく旅をできない自分がもどかしく感じました。

悔しいので中国語を待合室で勉強することにしました。なんとか一方的に自分の主張を伝えることぐらいはできるようになりました。

そして、夕方発、早朝着の西安行きの寝台バスに乗り込んで西安に向かいました。

このバスは寝台バスでした。靴を脱いで乗車するため、みんなの足の匂いが充満しているというカオス状態です。それでも次第に足の匂いにも慣れ、意外と快適に過ごせました。

あとがき

旅で気が付いたこと。

中国旅での言語について

中国では中国語以外の言語がほぼ伝わりません。外国人用のホテルや大学に行っている学生は英語が通じることがありますが、路上や一般的な店だと全く伝わりません。

また、中国人と日本人はあまり区別がつきません。服装も日本人と似ています。日本人かと思って話しかけたら、中国人だったということがありました。また、中国人は、自分のことを日本人だと認識してくれることはありません。中国語で普通に道を聞かれたりします。

ですので、中国語を全く知らない方は「中国語は話せません」とか「私は日本人です」とか「私は〜がしたいです」「いくらですか」くらいの基本的な話し言葉や数字を覚えておけば、筆談でどうにかなります。僕は英語が多少通じるだろうと思っていたので、中国に入国したときはかなり戸惑いました。

中国の宿について

中国のホテルや宿は、外国人が泊まることのできるホテルとそうでないホテルに分かれます。

バックパッカーといえば、適当な宿を見つけ、交渉し、泊まるという手順で宿に泊まれるのですが、中国ではこのような手順で宿を見つけようとするととても苦労しました。

合肥でたくさんの宿を訪れ、交渉したのですが、基本的に中国語でまくしたてられ、何を言っているかわからないまま、拒否されます。翻訳アプリで少し翻訳してみたのですが、やはり違法という言葉が出てきていました。

共産党の管理下にある中国では、宿の予約をせずにホテルに泊まるのは厳しいので、Expediaなどのホテル検索アプリを使用して予約した方が良いです。僕は中国旅の中盤頃からExpediaで予約するようにしました。

また、上記文章の途中で出てくる、中国人に紹介してもらった中国の宿泊アプリですが、これは中国人相手前提のアプリなので、この宿泊情報をもとに宿を訪れても無駄でした。

中国のバスについて

中国で乗り物に乗ろうとするとき便利なのが”去哪儿旅行”というアプリ。

乗りたいチケットをこのアプリで探し、見せることで中国でバスを予約するのに、筆談をする必要がなくなり、とても便利でした。

ちなみにこのアプリから予約するためには、あらかじめ中国の銀行カードを作っておく必要がありますが、バスチケット売り場の有人カウンターで直接現金で買うこともできます。

中国のバス乗り場はとても分かりやすく、チケットにバス乗り場の番号が書いてあり、その番号の前にあるシートで時刻になるまで待つだけです。もし不安なら周りの人にチケットを見せて、または見せてもらい、確認すると安心です。

西安行きのバスは出発が2時間も遅れ、不安だったので周りの中国人にチケットを見せてもらい、同じバスの人を見つければ、乗り遅れていないと確認でき、安心です。

右も左も分からないままに旅をはじめて香港にたどりついたとき、なぜかつまらない街だと思った。なぜそうなのかを香港島の静かな波止場でひとり考え、やがてその思索は、誰にも出会わない、なにごとも起こらない街だからだというところに落ち着いた。ファーストフードやコンビニが連なり自動券売機が当然のように切符を吐き出すような街では、誰もが都会人の顔をしていて、ひとことも言葉を交わさずに一日をやり過ごすことができる。そういう土地では旅人はただ無為にひとり遊びをするほかにないのだ。

– 高橋敦史「サンダルの国」
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