桃源郷と呼ばれるシャングリラへ

中国、ベトナム、カンボジア、タイ、ミャンマー、再びタイ、そしてラオス、そして、中国に再び入国。

昆明、麗江を経て、桃源郷と呼ばれるシャングリラ(香格里拉)を訪れました。

(2019.6.24~2019.6.26)

麗江からバスでシャングリラへ

シャングリラへはシャングリラ行きのバスで4時間ほど。

麗江市内にあるシャングリラ行きのバスの切符を販売しているバスターミナルからバスで4時間ほど。金額は62元(1000円)。

バスターミナルの前の道路から見えた景色。やっぱり山のある風景は大好きです。

バスは右側の席の方が景色が良く見えます。そもそも自分たちの指定の席に勝手に別の方に座られていたのですが、運良く右側の席が空いていたので乗り込みました。

バスが進み、麗江郊外に出ると早速景色が一変。

意外と山道なのにしっかりとした道路で快適です。

途中で休憩。

いろんなフルーツがたくさん
有名な松茸

15分ほどの休憩の後、再び出発。

牛なのかヤクなのかわかりませんが、道路を横切るというハプニングを避けながらも

バスはシャングリラに到着。

標高3200メートルということもあり、シャングリラも空が近い。

なんだか異国感満載の雰囲気にわくわくしながら、宿に到着。一泊400円ほどの安宿です。

シャングリラ散策

宿に荷物を置き、早速シャングリラの町を散策。

シャングリラ – Wikipedia

シャングリラ市は中華人民共和国雲南省デチェン・チベット族自治州に位置する県級市。チベット語でギャルタンと称され、チベット文化圏の南東端にあたり、北は徳欽(ジョル)、南は麗江を連絡する滇蔵公路における要衝となっている。

中華民国が成立すると1913年に中甸県(ちゅうでんけん)が設置され、更に1957年に自治州管轄と改編、2001年12月17日にジェームズ・ヒルトンの小説『失われた地平線』の中で描かれているユートピア(理想郷)シャングリラ (Shangri-La) を採用し、2002年5月5日に中華人民共和国国務院から承認を得て、シャングリラ県に改名された。2014年12月16日市制施行し、シャングリラ市(香格里拉市)となり現在に至る。

独克宗古城周辺は旧市街が広がっていますが、旧市街を出ると近代的な綺麗な町並みが広がっています。

公園などもあり、落ち着いた雰囲気の町です。

標高3200メートルのケンタッキーもあります。

独克宗古城周辺のほうが散歩していて面白いので、またまた宿のある独克宗古城周辺に戻り、散策。

夜になると光が綺麗に映える町並みとなります。

カラフルなマニ車
マンホールのヤクの絵が可愛い

一緒に昆明から旅しているヒロさん。

買おうか悩んだキーホルダー

お店もその町ごとに特色があって面白い。

散策終了後、独克宗古城にある巨大マニ車へ。

マニ車 – Wikipedia

マニ車(マニぐるま、摩尼車)とは、主にチベット仏教で用いられる仏具である。

マニ車は円筒形で、側面にはマントラが刻まれており、内部にはロール状の経文が納められている。大きさは様々で、手に持てる大きさのものがあれば、寺院などでは数十センチ、大きいものでは数メートルにも及ぶマニ車が設置されている。

チベット仏教の場合はマニ車を右回り(時計回り)に回転させると、回転させた数だけ経を唱えるのと同じ功徳があるとされている。識字率が低く、経を読めない人々のために作られたという説もある。

写真に収まらないほどの巨大さ。20メートルほどあります。細部には模様が施されていました。

その場にいたみんなで回そうと8人ほどで大回転。

巨大マニ車の近くにタルチョーもありました。

タルチョー – Wikipedia

タルチョーはチベットの五色の祈祷旗である。寺院や峠、端に見られる。

五色の順番は青・白・赤・緑・黄の順に決まっており、それぞれが天・風・火・水・地すなわち五大を表現する。タルチョ、タルチョク、マニ旗、ルンタすなわち風馬旗とも言う。風の馬が描かれている場合にルンタと特に呼ばれ、仏法が風に乗って拡がるよう願いが込められている。他に願い事や六字大明呪、四神(虎、麒麟、鳳凰、龍)などが描かれている場合もある。経文が書かれている場合は風に靡くたびに読経したことになる。

タルチョーはカラフルで素敵だなとか思っていましたが、カラフルであることにも意味があり、大切なチベット仏教のお祈りの一つでした。

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ナパ海へ

次の日は宿のスイス人オードウェイと中国人のユーランダと昆明から一緒に旅をしているヒロさんの4人で、シャングリラから北へ10kmほどのところに位置するナパ海へ。

宿でレンタルバイクを借り、2ケツで移動。

草原を通り過ぎ、

観光客向けの休憩所で休憩し、

ナパ海に到着。

ナパ海は海ではなく、湖です。

ナパ海 – 中国国家観光局

シャングリラの北西約10km、海抜3266mにある季節湖です。国の保護鳥の黒頚鶴の繁殖地、及び珍しい高山湿地として自然保護区に指定されました。納岶海は乾季と雨季で大きさが変わる季節性湖で、毎年の10月から3月までは完全に干上がり沼地の草原のような湿地と変わります。

完全に湖化しているところもあります。

民族衣装を着たチベット民族の方に写真を撮らせてもらいました。

バイクを止め、近くにある丘に登り、景色を一望。

遠くにある山々が美しい。

丘から見た村の家。

丘をおり、村を通り過ぎ、

可愛いヤクに出会い、

再びシャングリラ市内を通り過ぎ、市内へ。

今度は有名なチベット教のお寺である松賛林寺を目指します。

この地域はヤクが多く、ヤク肉の干物もお土産としてたくさん売られていました。

そもそもヤクとはどういう動物であるのか、調べてみました。

ヤク – Wikipedia

標高4,000-6,000メートルにある草原、ツンドラ、岩場などに生息するヤクは、ウシ目(偶蹄目)ウシ科ウシ属に分類される偶蹄類。高地に生息するため、同じサイズの牛と比較すると心臓は約1.4倍、肺は約2倍の大きさを有している。

高地に適応しており、体表は蹄の辺りまで達する黒く長い毛に覆われている。換毛はしないため、暑さには弱い。繁殖形態は胎生。妊娠期間は約258日。6月に1回に1頭の幼獣を産む。生後6-8年で性成熟し、寿命は25年と考えられている。

2,000年前から家畜化したとされる。ほとんどのヤクが家畜として、荷役用、乗用(特に渡河に有用)、毛皮用、乳用、食肉用に使われている。中華人民共和国ではチベット自治区のほか、青海省、四川省、雲南省でも多数飼育されている。

食肉用としても重要な動物であり、脂肪が少ないうえに赤身が多く味も良いため、中国では比較的高値で取引されている。糞は乾かし、燃料として用いられる。

学生時代、畜産について研究していた僕にとっては興味深い動物です。

高山動物であるため、日本では見ない動物です。中国では法的に保護の対象とされているようですが、たくさんのヤク肉が麗江やシャングリラにて販売されていました。

シャングリラのレストランで、ヤク肉の鍋や餃子も食べましたが、独特の匂いがあり、ジンギスカンのように癖になるにおいです。

発情期以外は群れをなして行動するおとなしい動物のようです。なんだかとてもかわいく、かっこいい動物なので、インドやネパールでもう一度見たいと思います。

松賛林寺へ

チベット仏教の代表的なお寺である松賛林寺がシャングリラ市内から北に5kmほどのところに位置するということで行くことにしました。

入場料は55元(850円)。バスを使うとさらに20元ほどかかるようですが、歩いて2kmほどとのことなので歩いて行くことにしました。

10分ほど歩くと見えてくるお寺群。

近くにいくとその大きさに驚かされます。

長い階段を登り、いくつかのお寺の内部を見学します。

松賛林寺 – AraChina

松賛林寺は1674年に建てられた、雲南省で最大の、独特な仏教寺院です。
「帰化寺」とも呼ばれ、シャングリラ町から約5キロ離れたところにあります。紀元1674年に五世のダライラマはこのお寺を「葛丹松賛林」と名づけました。
「葛丹」とは黄帽派の祖である宗喀巴大師によって建てられた丹寺と関係があることを意味し、「松賛林」とは天界の神様が遊ぶ地を意味します。ラサにあるポタラ宮を模しているため、「小布達拉宮」とも呼ばれています。

基本的にどのお寺内も撮影禁止です。なので内部の写真は取れませんでしたが、内部の仏像は鳥肌がたつほど立派なものでした。

一部の装飾だけ確認のもと、写真を撮ることができました。

もし、中国国内のどこの場所にいくべきか、と聞かれた場合、僕はこのお寺をお勧めします。この仏像は心に訴えかけてくる場所でした。

この後、ヤクのミルクで作ったヨーグルトを販売しているチベット族のおばちゃん達に売ってもらい、休憩。

和んでいると、警備員が駆け寄ってきて急いで荷物をまとめて移動するおばちゃん達。どうやらここでは違法販売だったようです。

再び、長い階段を降り、入り口まで帰り、

急な大雨で大きなホテルの軒下に避難。山の天気は変わりやすいです。

この後は宿に戻り、のんびりと過ごし、次の日に香格里拉汽車客運站から麗江へ戻ることにしました。

(2019.6.24~2019.6.26)

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