『各国、観光地をスタンプラリーのように巡る旅はつまらない』
とあるブログの方がこう書いていました。
その言葉によって、僕の今までのつまらなかった旅と面白かった旅の違いに気づかされました。
そして、この”スタンプラリーのような旅”について考えた結果、
- 世界一周を目標にする
- 無理してたくさんの国に行く
- 無理して観光地を見に行く
ということをやめました。
目次
ベトナム旅行が全然楽しくなかった
僕は20歳の頃、タイ、ベトナム、香港、インド・ネパールを旅しました。
タイのバンコクへの旅行は男友達と。初の海外旅行で全てが新鮮で楽しかったのを思い出します。香港も同様に友達2人と。
そして、1人旅のインド・ネパールへの旅は楽しかったのですが、1人旅のベトナムのホーチミンへの旅行が全然楽しくありませんでした。
なぜ、ベトナムの旅だけが楽しくなかったのか。この理由が分からず、ずっと心の中でもやもやしていました。
しかし、この”スタンプラリーのような旅”という言葉に気づかされました。
僕はベトナムのホーチミンでスタンプラリーの旅をしていました。
ベトナムの旅を振り返る
ベトナムの旅を振り返ると
- 時間が少なかった。
- 歴史的な背景を見ず、観光地を見るだけで、満足していた。
- 楽しもう、楽しもうと気張っていた。
- 人との関わりが少なかった。
ということに気付かされます。
つまり、”スタンプラリーのような旅”という言葉にすっかり当てはまっていたんだと思います。

ベトナムと言えばあれを見て〜、これを見て〜、時間がないからしっかりスケジュール組んで〜と。
そして、初めての一人旅を楽しいものにしたかった気持ちから、心の中で楽しもう、楽しもうと思い込むようにしていたのかもしれません。
そして最も重要なことが、現地の人や旅行者との関わりがなかった、ということです。
同じく1人旅のインド・ネパール旅を思い出すと、やはり記憶に強く残っているのは、人との関わりです。
さらにベトナムでは現地でゆっくりと過ごした時間もありませんでした。
ベトナム旅では、このような”旅を楽しむ余裕”というものがなかった、ということが楽しくなかった原因でした。
インド・ネパール旅行が充実した旅となった理由を考える
インド・ネパール旅行では3週間の一人旅でしたが、とても良い思い出となったことを思い出します。

やはりその理由は旅人との出会いや現地の人との関わりがあったからだと思います。
また、インド・ネパールが異文化で刺激的だったからなのかもしれません。
しかし、旅の刺激というものは旅が長引くにつれ、回数を重ねるにつれ、薄れてきます。
旅の刺激だけでなく、人との関わりがあるということが重要ではないかと思います。
そして、インド・ネパール旅では、3週間という時間があったおかげで、旅の間にゆっくりと旅を楽しむ余裕というものがありました。
スタンプラリーのような旅はやめることにした
僕が旅において重要視するのは、旅をする余裕、そして、人との交流。
旅した国々が、自分にとって「人ごとな国」ではなくなったことを私は感じずにはいられなかった。
– たかのてるこ「ガンジス川でバタフライ」
多くの旅行記を出版している、たかのてるこさんは『ガンジス川でバラフライ』においてこのように記載しています。
たかのてるこさんが旅した国が「人ごとな国」でなくなったのは、現地の人との関わりや出会いがあったからだと思います。
旅した国で事故や災害が起きた時に大丈夫かなと心配してしまう、他人事な国でなくなるような、きっとそんな旅をたかのてるこさんは、したのではないか。


少し気持ちが楽になった
世界一周というといろんな国に行かなきゃ、いろんなもの見なきゃ!という焦りの感情がありました。
でも、自分なりの旅でのんびりと行けばいいじゃん、好きな町には満足するまでいればいいじゃん、観光地とか見なくていいじゃん、と気持ちが楽になりました。
そして、世界一周は目標じゃなくて結果でいいじゃん、と。
また、観光地に行ったからには、その観光地の背景についてじっくり時間をかけて理解してみようと、前向きに考えることにしました。
旅の仕方は人それぞれです。
旅をうまく楽しめなくなった方は、自分の旅を改めて振り返ってみると、本当に自分が好きな旅が見えてくるのかもしれません。