【本の自炊で81冊を持ち運び】世界一周するなら電子書籍を!低コストで紙の本から電子書籍化する方法。

はじめに

世界一周をするときに気になるのが、ガイドブックや読書本の持ち運び。

いろんな国のガイドブックを持っていかなきゃ心配だし、お気に入りの本を海外で読みたい。

長時間の移動時間や待ち時間を暇つぶしする本が欲しい。

でも重いのは嫌だ!荷物を減らしたい!

これらは多くの長期旅行をしようとする方の悩みだと思います。

ぼくも実際に本の持ち運び方法に悩み、いろんな情報を探しました。

その結果たどり着いた、ぼくの本の持ち歩き方法は”紙の本を電子書籍にする”という方法です。

電子書籍という便利なものがある以上、長期旅行で電子書籍を使わない手はありません。今回は電子書籍について、そして、紙の本を電子書籍化する方法について書いていきます。

まず、ガイドブックを持って行くか否か

ガイドブックなんて使わないよという方もいますが、ぼくはガイドブックはあった方が、より面白い旅ができるのではないかなと思います。

僕の好きな『地球の歩き方シリーズ』では、国によってはその国の歴史やコラム、簡単な会話方法なども書かれています。

また、読み込めばその国の中のいろんな町の情報も書かれており、面白い町を見つけてしまう可能性もあるはずです。

あえて地球の歩き方に載っていない町を探して行ってみるのも面白いかもしれません。

ですのでぼくは色々なガイドブックの中からおそらく行くであろう国の『地球の歩き方』の電子書籍を買おうと考えていました。

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まずは王道kindleを検討しました

何冊もの本を持ち歩くというのは、重くて厳しい。

ということでまず最初に検討したのが、Amazonが提供している電子書籍のKindle!

Kindleのアプリをダウンロードし、AmazonのページからKindle専用本を買えば、電子書籍を購入することができます。

Kindle

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地球の歩き方も1冊1800円〜2000円くらいで買えます。書店で買うよりも安いことが多く、さらにセールの日をうまく活用すればポイント還元も含めると1500円で買えることもあります。

じゃあ、新しい国に着く前に、その国の地球の歩き方を買えばいい!となりますが、ここで問題発生します。

海外では買えない?

Kindle本は海外で買えない可能性があるとのこと!

ネットで書かれている情報によると、5冊以上を買おうとしたらアカウントにブロックがかかってしまい、買えなくなるらしいです。

ちなみにブロックがかかった場合は日本のネットワーク上から家族などにお願いし、そのアカウントを通して何かを買ってもらえば、ロックは解除となり、また5冊までは買えるそうです。不便ですし、心配です。

欧米や欧州から購入する場合はそのようなことにならないという情報や、あの国はダメだった、あの国は大丈夫だったという色んな情報があります。

まあ、事前に行くであろうすべての国を購入しておけば問題ありません。ぼくも世界一周前の3年間に毎月1冊、計36冊購入しようと考えていました。

財布事情

そこでさらなる問題が。それは財布事情

正直なところ、Kindleでいろんな国のガイドブックを買うと高いです。仮に20カ国買うとするとかかる費用は1800円×20冊=36,000円。

世界一周のために貯金をしようとしているときなので、できるだけ支出を抑えられるなら抑えたい。

Kindleで毎月1カ国、すでに数冊の地球の歩き方を購入していましたが、どうにか安くできる方法はないのかなと検討しました。

自炊をする

ネットでいろんな情報を探していると、良い方法を発見!

それは本を裁断し、すべてのページをスキャナーで取り込み、データとして取り込む「自炊」という方法。

地球の歩き方の情報はあまり変わることがなく、変わるのはレートやビザや国境の入国方法の部分だけであるので数年前の地球の歩き方を購入し、自炊をすれば、費用はかなり抑えられます。

しかし、自炊をすることはかなりめんどくさい作業。本を切り、スキャナーをレンタルして自分でスキャンしなければなりません。

そこで自炊を代行する業者を探しました。

デジタル化セット

スキャンピーを利用

ネットで探して見つけた業者は「スキャンピー」

白黒印刷だと1冊80円〜できます。

カラースキャンの場合は追加オプションが必要。

だいたい600ページくらいの地球の歩き方の場合だと”フルカラースキャン”と80円+160円=240円のスキャン料金にフルカラースキャン50円が加わり、合計290円くらいかかります。

ここに自分で送るための送料が1冊あたり70円(20冊1400円の送料で送った場合)かかるとして、1冊あたりの電子書籍化総コストは360円ほど。

ぼくはメルカリやブックオフを利用して4〜5年前の地球の歩き方を購入するため、1冊あたり大体3〜500円で買えました。

本の値段500円(仮)+スキャンコスト360円=860円ほどで電子書籍化可能です。

Kindleストアでの購入金額が1600〜1800円くらいと考えると半分ぐらいのコストで出来上がります。

地球の歩き方は国と何年前かによってはブックオフで200円という激安で販売していますので、さらに安く自炊できます。

しかしその場合、入国情報や通貨情報は変わっていることがあるので事前に調べておく必要があります。しかし、それ以外の部分は大して変わらないので数年前ので問題なし! 

まとめてスキャンでお得

スキャンピーでは21冊以上まとめて依頼することにより、バリューパックというサービスを利用できます。

このパックの良いところはフルカラーでページ無制限!ページ数の多い地球の歩き方にとってはかなりお得です。

OCR処理(本の中の単語等を検索できるようになる機能)に関してはあまり当てにならないような感じです。

ちなみに1冊210円+送料70円+中古本の代金500円として計算すると合計コスト1冊780円でできます。

やり方やかかる時間、注意点は?

やり方は簡単。

地球の歩き方を古本屋やメルカリで購入し、ある程度集まるまでは保管。

ある程度集まったら、ホームページの申し込みフォームから申し込み、送り先の連絡をもらい、発送。特急便などを利用しなければ2週間ほどで完了。

注意点は、著者によってはこの行為をNGとしているため、使えないこと。地球の歩き方は大丈夫ですが、小説の東野圭吾や石田衣良等の著者の方は、スキャン不可能です。

また、極端に薄い紙の本もNGとのことです。地球の歩き方は、ページがぺらぺらの薄い紙なので、この部分で心配でしたが、大丈夫でした。

そして、最後の注意点。どの業者においてもスキャンをすることで、たまに縦線や横線の跡が入ることもあるとのこと。

写真は、ぼくの自炊依頼した本に混入した縦線です。

見辛いですが、2本の長い線と短い線が入り込んでます。フルカラーのページだと起こりやすいような気がします。

あとは地球の歩き方に差し込まれている、折り込み地図のある色の線が消えてしまっているということもごく稀にあります。スキャンの彩度あたりの要因だと思います。

その場合は再スキャンということもできるようなので、安心です。ぼくは地球の歩き方の1冊のあるページの地図だけそのような状態になってしまいましたが、めんどくさいのでそのままにしました。

スキャンピーでは最新のスキャナーを取り込むなどをして、改善に努めているようなので、これからはそのようなことが起こりにくくなると思います。

どうやって閲覧するの?

スキャンピーに頼むと、データは基本的にPDFデータで納品されます。

色々と調べてみると自炊した本は、KindleよりもPDFの閲覧できるアプリいわゆるビューワーアプリの方が見やすく、データの移動もしやすいということがわかりました。そこで見つけたのがsidebooksというアプリです。

SideBooks

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無料なのに広告がなく、ページめくり方向や余白、ページをめくるモーションを選択できる等かなり便利なアプリ。そしてkindleよりもすいすい動くのでイライラしません。

アプリへのデータの取り込み方法は端末をitunesにつなぎ、itunesnお端末管理内でアプリへ本のデータをドロップすればデータが取り込まれるようになります。

ちなみにぼくはiphoneとipadminiにこのアプリを取り込んで利用しています。

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kindlepaperwhiteマンガモデルも買いました

実はkindlepaperwhiteマンガモデルも買いました。

kindlepaperwhiteは一度充電すれば数週間の間、充電せずに使えるという優れもの!鉄道や長時間のバスでも電池を気にすることなく、amazonで購入した電子書籍や取り込んだ自炊データを読むことができます。

Kindle Paperwhiteなら、常にコンセントを探す必要はありません。一度充電すれば、最大6週間(*)読書をお楽しみいただけます。 *明るさ設定10、ワイヤレス接続オフで1日30分使用した場合

– amazon

さらに優れているのがpaperwhite以上の機種だとバックライトが付いており、細かい調整ができるので、暗い車内でも周りを気にすることなく、読むこともできます。

目に優しいフロントライト搭載。タブレットのバックライトのように目に向けて光を当てるのではなく、ディスプレイの表面を照らすので、目が疲れにくく快適。明るさを調整して、おやすみ前にも最適の読書体験を。

– amazon

そして、自炊する方にとって重要なのがマンガモデルであることです。

通常のpaperwhiteは容量が4GBしかありませんが、マンガモデルは32GBあります。

ぼくの自炊したデータは15GBあるので、通常のpaperwhiteにはデータが入りきりません。でもマンガモデルなら入ります。ちなみに小説15冊、フルカラーの本49冊、マンガ17冊の計81冊で15GBです。

小説1冊で大体40MB、地球の歩き方1冊で大体200MB、マンガ1冊で大体120MBです。ご参考までに。

使用する場面、タイミング

iphoneとipadmini、kindlepapaerwhiteと3台を持っていますが、どのように使い分けるのか紹介いたします。

iphone

ちょこっとだけ読みたいとき、確認したいとき!少しの待ち時間や急いで情報をサクッと確認したい場合に使用。

ipadmini4

マンガと写真の多い雑誌、地球の歩き方などを、宿などコンセントが確保されているところで、じっくり読むときに使用。

ipadにするかipadmini4にするか悩みましたが、地球の歩き方はipadmini4で画面が縦でも横でも十分に読むことができます。

kindlepaperwhiteマンガモデル

移動時間やコンセントのない宿で小説を読むときに使用。

地球の歩き方や雑誌も読むことはできますが、ページの切り替えにワンテンポかかるので、パラパラっと見たいときには適しません。

そして、地球の歩き方の小さい部分の文字は少し読みづらいです。

prime readingとKindle Unlimited

あと、amazonのプライム会員の登録をしたまま旅行するので、プライムリーディングという読み放題を利用することができ、一月に数冊程度の小説は更新されるので、読むものが足りなくなる心配はないです。

もし余裕があり、もっと読めそうならKindle Unlimitedという月980円のサービスに登録しようと思っています。海外でこのサービスが使えるのかどうか心配ですが。

調べたところ、このサービスは一度契約すると自動更新なので、途中でアカウントをブロックされる心配もないようです。

沈没したら是非ともこのサービスを利用したいと思います。

最後に

地球の歩き方を持たずに陸路でのインドからネパールの国境越えをしたときは、結構はらはらどきどきでした。

ガイドブックがない方が楽しめるという意見もありますが、安心して旅行したい方は必須だと思います。

電子書籍は高いからな…全部揃えられないやと躊躇している方は是非自炊を試してみてください。荷物も減らせますし、摩耗する心配もありません。データが壊れたり紛失したりすることだけ要注意です。

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