是非読んでほしい、大好きな著者厳選10名!旅・世界一周に出たくなるおすすめの本

はじめに

20歳の頃、人生初の海外旅行であるタイに行き、それから旅にはまり、香港、ベトナム、インド、ネパールへ行きました。

そこで感じたのが、

・なぜこんなにも旅にはまってしまうのだろう。
・他の人はどんな旅をしたのだろうか、そこでどう感じたのだろうか。

という疑問。

そこから旅に夢中になったように、旅についての小説や本にも同じように夢中になりました。

 

そこで出会ったおすすめの旅本を著者別にわけて、紹介します。是非読んでいただきたい本ばかりです。

 

沢木耕太郎(さわきこうたろう)

初っ端から旅の王道小説、深夜特急!

そんなの知ってるわ!!とおっしゃる方がいるのが目に浮かびます。

しかし、かつて旅のバイブル本と呼ばれた深夜特急も、最近では読んだことない方もいるとか…。ですので、大好きな深夜特急をはじめに紹介しました!

深夜特急で好きな言葉がこちら。

私にはひとつの怖れがあった。旅を続けていくにしたがって、それはしだいに大きくなっていった。

 

その怖れとは、言葉にすれば、自分はいま旅という長いトンネルに入ってしまっているのではないか、そしてそのトンネルをいつまでも抜け切ることができないのではないか、というものだった。

数カ月のつもりの旅の予定が、半年になり、一年にもなろうとしていた。あるいは二年になるのか、三年になるか、この先どれほどかかるか自分自身でもわからなくなっていた。

 

やがて終ったとしても、旅というトンネルの向こうにあるものと、果してうまく折り合うことができるかどうか、自信がなかった。
旅の日々の、ペルシャの秋の空のように透明で空虚な生活に比べれば、その向こうにあるものがはるかに真っ当なものであることはよくわかっていた。

だが、私は、もう、それらのものと折り合うことが不可能になっているのではないだろうか。

旅が終わりが近づくにつれて、自分の旅の終わりをうまく受け入れることのできない著者の気持ちが表現されています。

旅を終えて日本に帰ったときに、その日本での生活と向かい合うことができるか…。長期旅行の方は必ず立ち向かう壁と言っていいかもしれません。

深夜特急は全6冊に分かれており、中国からロンドンへ向かう著者の気持ちの変化が楽しめます。
旅へ馴染んでいくところから、旅に慣れ、沈没してしまうところ。そして、旅の終わりに立ち向かうところ。

それらの感情とともに旅ができる、おすすめ中のおすすめの本です。

 

また、沢木耕太郎さんといえば『深夜特急』ですが、その深夜特急を書き終えて、書かれた本『旅する力』もおすすめです。

深夜特急で書かれていない裏話や旅について言及されています。『旅する力』で好きなのがこの言葉。

わかっていることはわからないということだけ

私はその言葉を旅しているあいだ常に頭の片隅に置いていたような気がする。
そして、その言葉は、異国というものに対してだけでなく、物事の全てに対して応用できる考え方なのではないかという気もした。

深夜特急を読み終えた方におすすめです。

 

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小林紀晴(こばやしきせい)

写真家でもあり、作家でもある小林紀晴さん。写真が趣味の方は写真の雑誌等で聞いたことがあるかもしれません。

僕は小林紀晴さんの著書にはまり、8冊の小説を読みました。

旅についての言及が多々あり、小林紀晴さんの作品の中でおすすめが決められません。もし、最初に読むなら『アジアンジャパニーズ』がおすすめ!3巻に分かれています。

この本は23歳の著者が旅した話が書かれています。日本という社会に疑問を持ち、その疑問に対しての答えを求め、アジアをめぐる著者のデビュー作です。

小林紀晴さんの著書の中で好きな言葉がこちら。

「人生は絶妙である」そう呟くと、ふっと気持ちが軽くなる。そんな力のある言葉だ。

一つのことを知るということは、そこに悲しみや、苦しみをたすことにもなる。

しばらくして、彼が再び口を開いた。

「例えば愛情というものを知ると、その苦しさを知る。あなたは写真を撮る。でも、もし写真を撮っていなかったら、写真の苦しみはなかったはずだ。それが人生だと思う。」 (アジアンジャパニーズ2)

旅に出たかった。

本当にいつも旅に出たかった。

でも、僕はなかなか旅に出るということができないでいた。目の前には、そう簡単に動かすことができない現実という名の日常があったのだ。

昨日も、今日も、明日も区別のつかないのっぺりとした日々の中にいた。そんな中で、アジアを歩いてみたいと漠然と思っていた。

何故、アジアなのか。それは漠然としているのだがその先にまだ僕が一度も触れたり、感じたりしたことのない何かが存在しているような気がしたのだ

あの頃、僕はとにかくアジアを1人で旅するということばかりを考えて東京の街を歩いていたのだ。 (アジア旅物語)

小林紀晴さんの本…、好きな言葉が多すぎて、困ります。

また、小林紀晴さんの著書は、現地の人との交流をメインで書かれており、人との出会いを通した旅を楽しめます。

 

蔵前仁一(くらまえじんいち)

蔵前仁一さんも沢木耕太郎さん同様、知ってる方も多いと思います。

マイペースに旅を楽しむ著者です。『ゴーゴーアジア』や『沈没日記』などたくさんの本を出しています。また、現在は休刊していますが、『旅行人』というバックパッカーに人気のある雑誌の主宰者でもある著者。

沈没することを目的とした旅行記『沈没日記』は、沈没大好きの旅人におすすめです。

蔵前仁一さんの『沈没日記』の中で好きな言葉がこちら。

三日間の旅行中、僕は次々に通り過ぎる様々な生活の風景を眺めるだろう。

気候が変化すること、言葉が変わっていくこと、いろいろなことを感じながら。充分に納得して上海に到達できるのである。

 

それが僕にとって旅そのものなのだ。

沈没旅や陸路での旅の良さや苦労が書かれています。

 

たかのてるこ

”ガンジス河でバタフライ”という衝撃的なタイトルで読者を鷲掴みにした、たかのてるこさんの本。こちらも知っている方は多いと思います。

この本のせいでガンジス川でバタフライをし、体調を崩す読者が生まれるという問題作

女性ならではの旅の視点が多く書かれており、また、旅での恋愛話も書かれているので女性におすすめの旅小説です。

『ガンジス河でバタフライ』だけでなく、憧れのダライ・ラマに出会うためのチベット旅行記『ダライ・ラマに恋して』やモロッコでラマダーンを実行する『モロッコで断食』、ヨーロッパ21カ国を鉄道で旅する『純情ヨーロッパ』などなどのたくさんの作品があります。

 

たかのてるこさんの『ガンジス河でバタフライ』で好きな言葉がこちら。

旅は、恋に似ていると思う。

いかにのんびりしているように見えても、彼らだって日常の煩わしさから逃れられているわけではない。

みんな、毎日を生きるために懸命に働いていて、彼らは彼らの人生を生きている。

 

ここは彼らの日常であって、私の日常ではないのだ。

 

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宮田珠己(みやたたまき)

『旅の理不尽 アジア悶絶編』『東南アジア四次元日記』をはじめとした数々の旅のエッセイを書いた本を出版している著者です。

どの本も基本的に短編で編集されており、ユニークなジョークとともに書かれているので、読みやすく思わずにやりと笑ってしまう作品です。

 

はじめに読むならオススメは『旅の理不尽 アジア悶絶編』。

真面目なサラリーマンだった著者が、有給休暇を使い果たして旅したアジア各地の脱力系エピソード満載の爆笑体験記です。

こんな言葉から始まる本です。

さて、私は、名もない一介の素敵なサラリーマンに過ぎない。

この本は、私が夏季休暇やゴールデンウィーク、年末年始休暇のほか、会社員として当然の権利である有給休暇を取得したり、その他当然じゃない権利もいろいろ取得したりして出掛けた旅の記録である。

カジュアルな文章で読みやすい小説。ノンフィクション作家、高野秀行さんに「世の中にこんな面白い文章を書く人がいるのか!」と言われるほどです。

 

角田光代(かくたみつよ)

様々なジャンルの小説を書いています。

代表作といえば映画化した『八日目の蝉』。そして、旅を愛する著者の作品には、旅をテーマとした作品が多々あります。

 

旅のノンフィクション小説で代表的なのが『いつも旅のなか』や『世界中で迷子になって』。短編集なので少しずつ読むことができます。

何冊か読みましたが、僕がもっとも好きな角田光代さんの本は『東京ゲスト・ハウス』。

アジア放浪から日本に戻った主人公が、行くあてがない人が一時的な共同生活をおくる、旅の途中のゲスト・ハウスのような場所で、旅の終わりを探すという物語。

旅の余韻から抜け出せなく、旅の終わりを探す主人公や旅を終わらせず、再び旅に出る人、また、日本でも海外の沈没宿と同じように生活する人など様々なゲストハウスの住人が登場します。

 

『東京ゲスト・ハウス』で好きな言葉がこちら。

おみやげなんかいらない。

私の知らない場所の話なんか聞きたくない。

私が聞きたいのは、あんたが何を見たかってこと。

 

私のいない場所で、たった一人で、何を見て、どう思ったかってこと。

旅の思い出を引きずったまま、日本での生活に馴染んでいくことができない、そんな主人公が、旅を終えた後の自分を見せられているようで、読み進めるのが怖くなります。

そんな主人公が言われた一言。突き刺さる一言です。

 

素樹文生(もとぎふみお)

旅行記やバイク旅などの数冊の著書を出版している著者ですが、一番オススメは『上海の西、デリーの東』。

中国から西へと向かい、インドを目指す著者の旅を書いたノンフィクション小説です。深夜特急が好きな方におすすめです。

心惹かれたのが最後の章の部分。

旅はいいものだ。

旅に出て、意識が深くなり自信もついて今後の長い人生をよりよく生きていけそうだ。旅に出て、ほんとうによかった。

 

そうきっぱりと書くことができたらどんなにいいだろう。けれども、僕にはそう簡単に書いてしまうことができない。

 

もし、この本を読んで「よし、オレもいっちょ会社を辞めて放浪の旅に出るか」と思った人がいるなら、その人は憶えておいたほうがいい。

旅から帰った後の暮らしは、きっと、つらいものになるだろう。

 

旅に出なければよかった。世界を知らなければ、よかった。

生半可な気持ちで旅に出るなと一度考えさせてくれる一冊でした。

この本を読んで本当に自分は旅に出たいのだろうか、と自分の気持ちを見つめ直す機会を与えてくれた本です。

 

旅行本で「旅に出なければよかった」と書いてある本は、この本の他に読んだことがありません。そのため、この言葉を最終章で見つけ、より一層、衝撃を受けました。

 

黒川博信(くろかわひろのぶ)

『バックパッカーはインドを目指す』や『バックパッカーは東南アジアを目指す』の著者。軽い文体でさくさくと旅を楽しむことができます。

会社を5年で辞め、バックパッカーとなった筆者の旅が書かれています。

『バックパッカーは東南アジアを目指す』で好きな文章がこちら。

カオサンでヨーロピアンスタイルの食事をとるより、チャイナタウンの屋台で古いラジオから流れるタイ演歌を聞き、ときおり近づいてくる娼婦を冷やかしながらカオパットを食っている方がはるかにタイを感じる。

この国の深層部分にある猥雑さと匂いが、心地よく体を包んでくれるのだ。かじかむ夜に、こたつの中に頭までもぐりこんだときの感じに似て、この界隈で浸れる安心感と温もりは、一度覚えたら脱け出せない麻薬のようでもある。

つまるところ、これがアジアの魅力なのかもしれない。

異国で感じる、妙な安心感。確かにアジアに魅力を感じるのはこのためかもしれません。

また、その安心感に浸りたくなる、その気持ちは麻薬という言葉がぴったりだなと思います。

 

またこの言葉にも、惹きつけられました。

その姿を見ていると、カラー写真があふれる中で生きてきて、その美しさに感動することを忘れてしまった我が身より、一枚の写真に素直に没頭できる彼女たちの方がずっと幸せのチャンスを持っているように思えた。

僕たちは様々な情報やモノが多い社会で生きていますが、その情報やモノが多い方が幸せなのか?と疑義の念を抱かせる言葉です。

”知らない”ということは”知ることができる機会がある”、ということで幸せなことなのかもしれません。

 

さくら剛(さくらつよし)

インドで出会った旅人にもらい、この筆者の『インドなんか二度といくかぼけ!でもまた行きたいかも』を読みながらインドを楽しんだ懐かしき一冊。

お笑い芸人を目指していたというこの筆者の本は、読んでいると笑いがこみ上げてきます。

インドだけでなく、東南アジアやアフリカ、中国の”ボケ!”シリーズも出版されています。

僕の嫌いなニューデリーにおいてのこの筆者の好きな文章がこちら。

 翌日はいよいよ、デリーの町に繰り出さねばならない。

出来れば部屋の中でずっと過ごしたいが、旅行者がデリーに来たらとりあえず出歩いて嫌な思いをしなければならないというのはある意味国際的なルールである。

ニューデリーで出歩きたくないという気持ちが、共感できます。

一度ニューデリーで嫌な思いをした方はより一層笑えると思います。クスッと笑ってしまう旅行記を読みたい方にオススメです。

 

下川裕治(しもかわゆうじ)

バスや列車を乗り継ぐバックパッカースタイルで世界中を旅しまくってる著者でとんでもない量の著書があります。

何冊か読みましたが、オススメはデビュー作の『12万円で世界を歩く』です。

完全なノンフィクション系の小説で、ノンフィクション系の旅本が好きな方におすすめです。

この本のほかにも『5万4千円でアジア横断』や『ディープすぎるユーラシア横断鉄道旅行』などの旅での豆知識とともに旅の記録を書き綴っている本もあります。

 

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最後に

気に入った本は電子書籍化し、世界一周の旅の合間に再び読めるようにしています。

【本の自炊で81冊を持ち運び】世界一周するなら電子書籍を!低コストで紙の本から電子書籍化する方法。

2018.07.08

旅をしながら旅の本を読む。最高の嗜好です。

 

それぞれの本を分けるとすれば、下の4つに分類できます。

旅とは何か系:沢木耕太郎、小林紀晴、素樹文生
お笑い系:宮田珠己、さくら剛
女性旅系:たかのてるこ、角田光代
ノンフィクション系:蔵前仁一、黒川博信、下川裕治

きよすけ
ちなみに、この中でも、ぼくの一番好きな著者は”小林紀晴”さん。

 

最後に黒川博信の『バックパッカーは東南アジアを目指す』で好きな”あとがき”での一言。

一度きりの人生だ。長い道草も悪くない。

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