大阪港から船で上海につき、その後、中国を横断、そして、縦断。

中国南部の都市。昆明を出発し、ベトナムの国境、ラオカイを目指しました。
中国からベトナム陸路入国へ
中国の昆明駅から夜11時の深夜鉄道3段シート(2000円)に乗り、ベトナムとの国境にある、河口駅というところへ。
朝、5時半ごろに駅員に叩き起こされ、起床しました。寝ぼけたまま、駅前にある2元(=32円)のバスに乗り、国境のゲート付近へ。
出入国管理局の建物は中国時間で朝8時に開きます。
朝8時まで出入国管理局の建物の前にある、ベンチで待ちました。大変ひまでした。
朝8時前になるとだんだん人が集まります。
8時になり、中国側の出国へ。
パスポートナンバーや名前、観光目的の旨を専用の用紙に記載し、いざ出国審査。
出入国審査はいつまでたってもドキドキします。
特に問題なく終了。審査官に「中国は初めてか?」と聞かれ、「初めてだけど、香港には5年前行ったよー!」と言うと「中国では良い旅だったか?」と聞かれ、良い旅だったと答えると、「ベトナムでも良い旅を!」と言ってパスポートにハンコを押してくれました。
僕の知っている入国審査ってもっと無表情でポンポンとハンコを押していくイメージなのですが、このような対応にとても感動しました。
そして、中国とベトナムを結ぶ橋の上を通り、


ベトナムの入国審査場へ。
よくわからないまま、パスポートを預けると、数分後、ポンとスタンプを押して、入国完了。審査官が2人来て、3人で入国審査されたのでドキドキしましたが、おしゃべりしてただけのようです。
入国審査の途中で、ペンのインクが出ないようだったので、ペンを貸してあげると、喜んでいました。
そのまま、朝7時半(ベトナム時間)にベトナムに入国完了。このベトナムの街はラオカイという国境の町なのですが、全然よくわかりません。
国境付近がChinamobileの電波があったのですが、少し離れると携帯が使えない事態に。
ふらふらとサパ行きのバス停を探し、歩き回るが、全く見つからない。ベトナムはぼったくりのイメージがあるので、感覚がわからないうちにバイクタクシーはできればまだ使いたくないと、自力で探しました。

サパ行きのバス停と駅は併設していました。バス停の方はただの看板でしたが。入国ゲートの道をずーっとまっすぐ2~3km。30分ほど歩いたところにありました。
かなり疲れました。正直、バイクタクシーを使ったほうがいいと思います。地球の歩き方によると、大体1km5000~1万ドン(25円~50円)が相場みたいですね。
地図はこちら。ゲートからとにかくまっすぐです。

僕の場合は下調べが不十分で、というか全く調べずに来てしまったので、途中で橋を渡ってしまい、反対岸あたりの街をぐるぐる探していました。
17kgの荷物を持って歩きまわり、大変でした。昆明では寒かったのでタイツを履いていたのですが、ベトナム側では少し暖かく、汗だらけになってしまいました。
悲惨な格好で歩き回り、ようやくバス乗り場に到着。

バスに乗る時間まで30分ほどありました。バス乗り場の近くにある屋台のおばちゃんから声がかかり、そこで一休み。
日本で売ってるマックスコーヒーで癒されました。100円だったので少しぼったくられています(相場は75円ほどだと思います)。でもおばちゃんと話をしながら癒されましたので全然OKです。
そして10時にバスに乗り込みました。サパ行きのバスは30000ドン(150円)です。
バスは山道を通りながら、霧の中を反対車線の車を避けながら進むのでヒヤヒヤしました。ヒヤヒヤ体験がしたい方は運転手の後ろが面白いです。

バスから山間部の暮らしを見ることができます。途中で牛がいたため、バスが停止しました。
1時間半ほどでサパの町に到着。
ベトナム山間部の町、サパ
サパはベトナム北部の山間部、標高1500メートルのところに位置する町です。ベトナム側が認知していない頃から少数民族が住んでいたようです。
サパはベトナムの北西部に位置するホアンリエン ソン山脈の山間にある町です。トレッキングの拠点として人気があり、町からムオンホア渓谷に広がる棚田を一望できます。また町の近くには標高 3,143 m のファンシーパン山がそびえています。山頂への登山は、ガイド付きで急斜面を歩いて数日かかります。町の人口はモン族、タイー族、ザオ族といった山岳民族が大半を占めます。
町に着いた途端、霧で覆われており、30メートル先が確認できません。


ふと、人が集まっているところを見ると大きな教会が。

サパ教会です。
霧の中、ふと現れた教会が幻想的で心奪われました。
宿を探し、泊まれる宿を探しました。

ドミトリーではないけれど、ドミトリーがいっぱいのため、ドミトリーとお同じ値段で個室を貸してくれる宿を見つかり、そこに決定。
従業員のおばちゃんが、一緒にベトナム語のメニューの勉強をしてくれたり、会うたびに笑顔でシンチャオ(こんにちは)と挨拶してくれたり。良い宿でした。

サパを歩き回る
サパでは4日間過ごしました。サパを歩き回ったり、少数民族の押し売りを楽しんだり。




サパはトレッキングの町で、西洋人に人気があるのか、町では西洋人をたくさん見かけました。観光客の5割が西洋人、そして5割がベトナム人という割合です。
宿では韓国の学生1人にも出会いました。日本人らしき夫婦やおじさん達も数名見かけました。なんだかお話ししてもらえなさそうな、お金持ちっぽい方々でした。
残念ながらバックパッカーらしき、日本人はおらず。
中国からここまで日本人にほぼ会わず、なんだか久しぶりに日本人の方と話したい。そんな気分でした。
サパの町を歩き回ると、少数民族のおばちゃんやお姉さん、小さいお子さんまでみんなが歩き回り、民族のハンドメイドグッズを買わないか?トレッキングツアーに行かないか?と話しかけてきます。
それらのコミュニケーションを楽しみながらも町をぶらぶら。




町は、ホテルやレストラン、トレッキンググッズの店、民族グッズの店がほとんどです。逆にコンビニのような店が少ないです。
catcat村のトレッキングへ
4日間のうち、3日間は霧や雨でトレッキング日和ではないため、宿で風邪の回復に専念したり、ブログを書いたり。そして、暇になったら町をぶらついたり。
4日間のうち、1日だけ晴れている日がありましたので、トレッキングに出かけることにしました。
トレッキングはcatcatという村へ。
民族の押し売りの方に申し込まず、自分で行くことにしました。バイクタクシーで往復600円。こちらでも正直ぼられていたと思います。
多分、この距離なら400円未満でいけるはずです。はじめは2000円といってきたので、ベトナム人もしっかりと営業活動をしています。お金を持ってる観光客からはきちんと回収しないとです。
バイクはかなりの恐怖。濡れたコンクリートの山道を下り坂。そして、スピードが速い。スリップしないかヒヤヒヤでしたが、これが運転手の技術。大丈夫でした。
そして、入り口で入場料金70000ドン(350円)を支払い、1時間ほどのミニトレッキングへ。運転手はトレッキングの出口で待ってくれるとのこと。もちろん料金は後です。
入り口からコンクリートの道を歩き、



途中でバーベキューのお肉を食べ、

そして川の側と、お疲れ気味の仕事をする少数民族の少女の側を通り、




最後に川にかかる、揺れる橋を通り、出口へ。

途中で田園風景が見ることができ、良かったと思います。
このサパではたくさんの少数民族の村を訪れるツアーがあるようなんですが、どれも少数民族からの押し売りが多いとのこと。
少数民族側からすれば、村に来て、写真をパシャパシャ撮っていく観光客に何かを買ってほしいのは間違いないです。僕も家の前に外国人が来て、家を撮っていかれたら、何か買ってけよ、となります。しょうがないですね。
驚いたのが、少数民族の方々、英語が非常に達者であります。英語ができるかできないかで生計が変わってくるとなると、確かに英語は必須なのかもしれません。
ただ、もともと英語圏ではないため、こちらも聞き取りやすく助かりました。
少数民族の方には、マリファナあるよ、と売りつけてくる方もおりました。トレッキングの途中でも、マリファナの葉を摘んでいる西洋人の女性の方がいたので、ベトナムの山間部ではマリファナが自生しているのかもしれません。

サパの町を離れ、ハノイへ
4日間過ごした町、サパを離れ、ハノイへ向かうことにしました。ハノイからすぐにホイアンへ向かうか、それともハロン湾へ向かうか、悩みどころです。
ハノイ自体は大きい街ですが、あまり巨大な街は好きではないので、すぐに通り過ぎると思います。
ハロン湾も写真で見たことがありすぎて、もしかしたらあまり感動しないと思ったため、いくのはやめることにします。
なんというか、ここが見どころ!という町ではなく、街全体にその国独特の雰囲気がある街の方が好きなのかもしれません。昔行ったインドのバラナシみたいな街です。
ホーチミンも過去に色々と回りましたが、どれもなんだか、面白くなく…。
世界一周=世界遺産巡りという旅もありますが、僕はやっぱりゆっくり思い出深い町を増やしていくたびにすることにします。ただ、風景の素晴らしい世界遺産は是非行きたいところです。
ということで、サパを去り、ハノイで乗り継ぎ、ホイアンへ向かうことにしました。
