世界一周第1カ国目、中国に入国するにあたり、VPNを契約した話です。
ネット規制のある中国やイラン、シリア、キューバに行かれる方は参考にしてください。
目次
中国のネット規制とは
中国は、ネット規制が非常に厳しい国です。
金盾プロジェクトというシステムで、中国政府がインターネットの利用を制限し、監視しています。
金盾プロジェクトというのは、国内のインターネット利用者に対して、中国政府、特に中国共産党や政治家に不都合な情報にアクセスできないようにフィルタリングするシステムです。
中国の特別自治区である香港やマカオでは、それらの規制はありません。
中国国内のwi-fiやSIMカードを使用すると金盾プロジェクトに阻まれ、規制されたネットサービスは使用できません。
使用できないサービスは下記の通り。
- Google、Google関連サービス
- Twitter、Instagram、FacebookなどのSNS
- Line
- YOUTUBE
- Dropbox、Evernote、WordPress
- 中国共産党にとって都合の悪い情報を記載しているサイト
日本で当たり前に利用できるサービスが利用できないため、非常に厳しいネット環境となります。

しかし、この多くの旅人を悩ませるこのネット規制にも、抜け道はあります。
それがVPNというサービス。
VPNというサービスを使えば、中国のネット規制にかかることなく、SNSやインターネットを利用することができます。
VPNとは
簡単に言うと、中国のネットワークを介せず、日本のネットワークを使用してWi-Fi、ネットにつなぐことができるサービスです。


VPNを使用すれば、ネット規制だけでなく、無料Wi-Fiを使用するときのセキュリティー対策にもなります。
どのVPNサービスが良いのか
VPNサービスはたくさんのサービスがありますので、中国で使う場合は「中国 VPN 規制」で調べると中国で使用するためにぴったりのVPNサービスのサイトがたくさん出てきます。
ほとんどのサービス会社で1ヶ月1000~1500円ほどで利用できます。
どのVPNサービスを選ぶかは注意しなければなりません。
というのも、中国では規制が次第に厳しくなり、利用できなくなってしまうVPNサービスも多発しています。
さらに、格安や無料という言葉を謳って、利用者の情報を抜き出そうとしている噂のVPNもあると言われています。
中国での規制状況に関しては、契約する前にTwitterで「〇〇(VPN名) 中国」等で調べると現状で利用できるかどうかわかります。
悪質なVPN業者に関しては、やはり大手の利用者の多い会社を使っておくのが無難だと考えられます。
業界最大手と言われているのが、ExpressVPNです。

セカイVPNは旅行、駐在者の利用者が多いという安心感があります。

セカイVPNを契約しました
ぼくは中国でのネット規制の対策として、株式会社インターリンクが提供している、【セカイVPN】のサービスを利用しました。
セカイVPNは2ヶ月間無料で使用することができ、2ヶ月の無料期間中にやめれば、お金はかかりません。
また、セカイVPNは中国で問題がなく使用できるというネット上での評判もあるため、安心して利用できます。
サービスの利用方法
サービスの申し込み方法は簡単ですが、手間取ったのがVPNの設定方法。
それぞれ紹介します。
サービスの申し込み方法(セカイVPN)
こちらはセカイVPNサービスでの例となります。
セカイVPNの申し込みでは5つのステップがあります。
STEP1でメンバー登録をしたことがあるか聞かれます。初めて利用する方は、「いいえ」を選択します。

その後、メールアドレスを入力。

ステップ2では、送られてきたメールでメールアドレス確認を行います。
ステップ3では、個人契約か法人契約かの確認事項があります。個人の方は「個人契約」を選択します。

その後、氏名やクレジットカード情報の入力を行います。
ステップ4で最終確認があり、ステップ5の画面で、申し込み完了となります。

ここで送られてくるメールに記載されている各種IDやパスワードは、VPNに接続するために必要となってくるので、要保存です。
VPNの設定方法
ここで手間取ったのがVPNの利用方法。
セカイVPNでは、接続のためのマニュアルの場所がわかりづらく、苦労しました。
まずは「よくある質問・お問い合わせ」ボタンのリンク先にとびます。
インターネットリンクFAQの質問画面で下の画像のように入力します。

そうすると質問回答の部分にセカイVPN設定方法の項目があるのでクリック。
そこから各種お持ちのデバイスやOSに合わせ、設定方法どおりに設定します。
ここで悩むのがどの通信方式を使うべきかということ。
以下の表を参考にしてください。
PPTP | L2TP/IPsec | OpenVPN | |
暗号化強度 | 128bit | 256bit | 256bit |
セキュリティー | 普通 | 強い | 強い |
速度 | 高速 | わずかに低下 | 低下なし |
対応端末 | Windows Mac Android iOS | Windows Mac Android iOS | Android iOS |
安定性 | 安定 | 若干不安定 | 安定 |
まとめ | 速度重視 対応端末が多い | セキュリティー重視 対応端末が多い | 速度・セキュリティー重視 対応端末が少ない |
PPTPは速度は早いですが、セキュリティー面で不安があります。
速度を重視するならPPTPがオススメです。
PPTPを使用したらネット規制に引っかかったが、L2TP/IPsecに変更すると利用できたという事例もあります。
解約方法は
解約方法はセカイVPNの場合、簡単にすることができます。
簡単に解約するためにはクレジットカードで契約しておく必要がありますが、マイメニューのサイドバーから解約手続きからできます。
無料のサービスは、解約するのにめんどくさい手続きをしなければならない、解約金が必要であるなどの、解約させないようにされている場合がよくあります。
しかし、セカイVPNにおいては無料にも関わらず、オンライン上で簡単に解約できます。
VPNはフリーWi-Fiの場所で有効
世界一周ではVPNを継続して利用するというのも有効です。
世界一周旅行では、基本的に宿のWi-FiやカフェのWi-FiなどのフリーWi-Fiを使用することが多いです。
そこで問題となってくるのがセキュリティー面です。
フリーWi-Fi上でオンライン銀行やクレジットカードを利用すると、運が悪いとハッカーに侵入され、お金を盗られたり、情報を盗まれたりします。
VPNサービスを使用していれば、そのようなハッカー対策にもなります。
そのため、安心感を買うというためにもVPNサービスを継続して利用するのもありです。
セカイVPNを使ってみた(2019年3月追記)
セカイVPNサービスを中国15日間の旅で使ってみました。
問題なく上海や西安、昆明で使用できました。
ただ、電波が途切れたり、Wi-Fiが途切れたりするたびにVPNを再びつなぎ直さなければならないということに苦労しました。
地下鉄や、速度の速い高速鉄道などでは頻繁に途切れ、再接続が必要です。
中国国内のネット規制を避けることができること、2ヶ月無料で使用できることを考えると、しょうがないのかもしれません。
また、ベトナムに入国してから、解約手続きをした際は、数分でマイページから解約することができました。簡単に解約できるので安心です。
旅ではフリーWi-Fiなどを使用する機会があるので、また必要な場合はVPNを使用したいと思います。
まとめ
ネット規制のある、中国、イラン、シリア、キューバなどの国に行くための準備としてVPNは必須のサービスであると言えます。

おすすめのVPNサービスは
- ExpressVPN→業界最大手
- セカイVPN→2ヶ月間無料
VPNはネット規制だけでなく、フリーWi-Fi上のハッカー対策にもなります。
以上、僕が中国に旅行する上で契約するVPNサービスの紹介でした。
参考になれば幸いです。